「Continuum / Jaco Pastorius」のコード分析
こんばんは。
今日はJaco Pastoriusの「Continuum」という曲のコード分析をしたいと思う。
ジャコはその歌心溢れるプレイとパンクな(そして同時に不遇な)人生から、ベーシストからは神様のように崇められている。
私もジャコはとても大好きで、ベースを始めて間もなくハマり(音楽的には何をやっているか全然分からなかったが、弾いている姿のかっこよさ、美しさにやられてしまった)、割と今まで音源を聴き漁ってきた。
アルバムで言えばやはりファーストアルバムは避けて通れない。
ファーストアルバムにしてジャコのアイデアの全てが詰まっているような気がして、聴いても聴いても全然飽きない。
また、始めて聴いた高校生の頃の自分を思い出し、分からないなりに聴いていたあの頃をの自分を可愛く思ったりする。
さて、コード分析に入るが、コード進行は以下である。(多分)
1小節目から14小節目まではⅠ△7とⅣ△7の構成。ずっと宙に浮いた感じ。
15小節目の♭Ⅴm7はⅣ△7の代理コード。Sir Dukeのサビの2コード目的な?
16小節目のⅣm7はサブドミナントマイナー。
19小節目のⅦmは調べたところ、Yahoo!知恵袋になんとなくしっくりくる回答があった。
>Ⅶm-5コードをⅦmにするとどうなるのでしょうか?
別に、メロディーに「-5」がなければ特に問題ありません。
これは変化和音の一種であり、借用和音の一種でもあります。
長調の「Ⅶm」は、平行調の旋律的短音階(メロディックマイナー)のダイアトニックコード「Ⅱm」の借用と考えることができます。
Key of C/Am で例えると、AmキーのⅡの和音は、
自然短音階では、平行調CのⅦの和音と同じ「Bm-5」ですが、
旋律的短音階では、主音の6度が♭が取れて長6度になるので、
Ⅱの和音は「Bm」になります。
その使用例が、有名なビートルズの「Yesterday」のAメロ2小節目です。
Key of C にしてコードを1小節目から書くと「C|Bm→E7|Am→Am/G」です。
今回のキーEで考えると平行調のC♯m7の音階が一時的にメロディックマイナーになった的な。
20小節目の♭Ⅶm7は、よく分かりませんでした。
(Ⅳm7の代理コード?そう考えると、19小節目はⅣ△7の代理コードと考えた方が自然?)
21小節目は♭Ⅶ△7/ⅡでⅦm-5の代理コード。(オンコードのⅡは経過音?)
22小節目は♭Ⅵ△7/♭ⅢでⅡm−5の代理コード。(オンコードの♭Ⅲは経過音?)
なんとかこじつけました。
(相変わらずですが、間違い等があればご指摘頂きたいです。)
全体的に浮遊感のある感じで美しくとても好みな進行だ。
また、その浮遊感とベースの音色がとてもマッチしている。
ベースソロでは甘いロングトーンから早くて鋭いパッセージを繰り返す感じでまさにジャコという感じがこの時既に完成している。
ベースソロはいつかコピーして分析してみたい。
今日もめちゃくちゃ時間がかかったが、以上。